レンタル検討の勧め

変動費

かつての私は、使用する機会を問わず、必要(と思われる物も含む)な物は、とにかく所有すべきとして、せっせと買い集めておりました。
以下のような考えが、私にはあったからです。

 1.必要な時にいつでも使用できる
 2.売れば換金できる(資産価値がある)
 3.レンタルは手間がかかり、割高な料金が馬鹿馬鹿しい

買い集め続けた結果、家には物が溢れ、何がどれだけあるのかを、正確に把握できなくなってしまいました。
また、出費がかさみ、貯金がろくにできておりませんでした。

今にして思えば、完全に物欲に支配されておりましたね。
情けない話です。

物欲に支配されることで、物の購入費用のみならず、収納の多い住まいが必要になり、割高な家賃を支払うなど、多くの無駄な出費が発生してしまっておりました。

私自身の環境に、重大な変化があったことをきっかけに、将来について真剣に考えるようになり、このままではまずいと危機感を持ち、生活を見直そうと決意しました。

生活の見直しを進めていく中で、ミニマリストという生き方を知り興味を持ち、調べていくと、極めて合理的な生き方だと大いに共感しました。
そうして、私の考え方に変化が生じました。

 1.必要な時にいつでも使用できる
 →所有していれば、確かにいつでも使用できます。
  ですが、それを使用する機会はいかがでしょうか。
  私の失敗の一例としては、スキー用品一式です。
  レンタル用品を試したことがありますが、正直ダサかったのと、スキー場でいちいち選ぶのが面倒だったので、使用機会をよく考えず購入してしまいました。
  購入したはよいものの、結局2回使用しただけで、ただ保管しているだけになってしまいました。
  レンタルを継続していれば、どれほど出費を抑えられたのか、大きな後悔となっております。
  使用する機会によっては、物を持たない選択肢を選ぶべき、手痛い出費になりましたが、あの時に気付けて良かったです。

 2.売れば換金できる(資産価値がある)
 →確かに売れば換金できます。
  ですが、物によってはという条件が付きます。
  リサイクルショップなどで、所有品を売ったことがある方は、ご経験があるかと思いますが、ブランドや状態、季節によっては、売値が付かないということが往々にしてございます。
  仮に売値が付いたとしても、購入金額の1/10以下ということも珍しくありません。
  また、物によっては、逆に処分費用がかかる場合がございます。
  実際に私も、膨大な物を手放すにあたり、新品同様にも関わらず、買い手がつかないことで、処分費用をかけて手放した物がございます。
  よほどの希少品でない限り、所有品に資産価値は無い、苦い経験により得られた教訓です。

 3.レンタルは手間がかかり、割高な料金が馬鹿馬鹿しい
 →確かに借りる手続きが必要になりますので、その手間がかかります。
  それに、1回使用するだけにしては、安くない料金を支払う必要があります。
  ですが、物の保管場所確保や、それを使用できる状態にしておく維持管理について、その必要性を考慮すると、使用頻度によっては、レンタルは極めて妥当な手段だと言えます。
  特に、この維持管理が不要になるというのは、レンタルの大きな利点です。
  あなたにもご経験があるのでは無いでしょうか。
  いざ使おうと思ったら、電源が入らなかったり、生地が痛んでしまっており、慌てて代用品を買い直したことが。
  物は買って終わりではなく、必要な時に使用できるように、維持管理する必要があります。
  その維持管理も料金に含まれている、そう考えれば、レンタルの料金は割高だとは言えないのではないでしょうか。

これは本当に買う必要があるのか。
ご自身の使用頻度を吟味して、購入前にレンタルという選択肢を、一度検討することをお勧め致します。

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