商品情報
- 開発元:株式会社スクウェア・エニックス
- 分類:アクションRPG
- 公式HP:https://jp.finalfantasyxvi.com
要約
クリスタルの加護を受けし大地「ヴァリスゼア」が、物語の舞台となります。
ロザリア公国の第一王子である、「クライブ・ロズフィールド」が、本作の主人公を務めます。
彼の3つの年代(少年期/青年期/壮年期)を通して、クリスタルの加護を断ち切るための物語が繰り広げられます。
前作に引き続き、ジャンルは「アクションRPG」です。
2つの有料ダウンロードコンテンツ(「ECHOES OF THE FALLEN -空の残響-」と、「THE RISING TIDE -海の慟哭-」)が用意されております。
筆者の感想
ファミコン時代からのFFファンとしては、クリスタルが登場し中世の世界観であるとはいえ、これはFFなのかという複雑な思いはありますが、ゲームとしては単純に面白かったです。
ストーリーや世界観、戦闘、音楽、グラフィックなどを楽しめました。
◼︎ストーリー
従来のFFのように、主人公側が善で敵対する側が悪とは、単純に片付けられないものとなっております。
双方が掲げる正義は、どちらも人や世界のためという信条がありますので、どちらの立場に立つかによって、善悪が入れ替わることになります。
◼︎世界観
奴隷や人種による差別があったり、残虐な処刑の描写や性風俗業の登場など、従来のFFの世界観とはかけ離れております。
近年のFFのような、近未来的な要素は皆無です。
救いの無い展開もあり、FF初の「ダークファンタジー」という、記念すべき挑戦的な世界観となっております。
◼︎戦闘
アクションが苦手な私には、戦闘の不安がありましたが、その不安は杞憂でした。
「オートスロウ」のような救済措置がありますので、私のようにアクションが苦手でも、戦闘を十分に楽しめるようになっております。
一方、腕に自信のある方は、この救済措置を外せば、歯応えのある戦闘を楽しめますので、多くの方が楽しめるように工夫されていると感じました。
◼︎音楽
過去作と同様に素晴らしかったです。
声楽と楽器を駆使して、軽快なものから重厚なものまで、幅広い音楽を楽しめます。
個人的には、召喚獣との戦闘の荘厳な音楽が好きです。
◼︎グラフィック
流石です。
前作も凄かったですが、今作は更に上回ります。
こちらが参考画像です。
スーファミ時代から、新作が登場する度に驚かされ続けておりましたが、一体どこまで凄くなるのでしょうか。


◼︎その他お薦め要素
1.否定的な意見はありますが、クエストは面白かったです。
サブという扱いですが、ストーリーをより深く理解するためのものや、チョコボ解禁、最強武器の入手条件など、より本作を楽しめる要素になっております。
是非、全てのクエストに挑戦することをお薦めします。
2.主人公のクライブ・ロズフィールドが、単純にかっこいいです。
見た目は勿論のこと、生きる目的が復讐であったり、無精髭を生やした渋みのある雰囲気など、従来のFFとは一線を画す主人公で、個人的には、これまでで最もかっこいい主人公でした。
3.前作の反省材料が活かされていると感じました。
前作では、いつの間にか重要な登場人物が死んでいて、それをテキスト形式の事後報告で知るという、端折ったとしか思えない肩透かしを喰らいましたが、今作ではそのようなことはありません。
戦闘においても、前作では主人公に加えて、味方の状態にも注意する必要がありましたが、今作では主人公のみ注意すれば大丈夫です。
4.ダウンロードコンテンツは楽しめました。
本編には登場しない召喚獣が登場しますし、お馴染みのオメガが登場します。
個人的には、オメガが登場するなら、是非神龍も登場させて欲しいなと思います。
FFの裏ボスと言えば、オメガと神龍だと思っておりますので。
これまで本作を持ち上げておりましたが、不満が無いわけではありません。
それは、頻繁に登場するムービーです。
作り込まれた美麗なものですので、それはそれで楽しめます。
ですが、操作(フィールドの散策や戦闘)がRPGの醍醐味であって、ムービーはあくまでおまけ要素と思っておりますが、前作までと同様に、本作でもおまけの域を超えております。
ムービーによって、何度も水を刺されたと感じました。
制作側としては、腕の見せどころとして、ムービーをふんだんに盛り込みたい気持ちがあるのでしょう。
気持ちはわかりますが、プレイヤー側としては、純粋に操作を楽しみたいと思っております。
次回作では、この点の改善を望みます。
(ちなみにムービーのスキップはできます。)
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